吾輩は長男である。
そして弟がひとりいるのである。
これがまた似てるといわれたことが1回もないというほど似てない。
おそらく並んでいても兄弟とは思われないだろう。
しかし声だけは似てるもんだから実家で電話をとると面倒きわまりなかった。
そんなこんなで男兄弟で育ったわけなので、
親になるときこそは娘を・・・
病院の分娩室の前でうろうろする俺。
「・・・おぎゃーおぎゃーおぎゃー」
「はっ!」
「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」
「あ、ありがとうございま・・・」
夢は叶わず、妄想となってしまったわけである。
おかげで姪っ子が遊びにくるとでれでれになってしまったりして。
現在の我が野望は孫娘を抱っこすることなのである・・・何年先になるやら。